社会福祉法人親和会 副施設長 田山 信行さん
社会福祉法人親和会
介護老人福祉施設 朝霞荘
副施設長 田山 信行さん
言葉のコミュニケーションが出来るのか不安な気持ちでした
Q1:外国人材導入のきっかけについて教えてください
日本人の介護職員が集まらない状態が続いており、技能実習生の監理団体をしている「茨城県福祉介護事業協同組合」に連絡を取ったところすぐに対応してくれました。
「茨城県福祉介護事業協同組合」の加盟法人であり、事務局を担当されているあいリレー福祉事業グループ(株式会社つくばエデュース)さんでは登録支援機関の許可を受けており、技能実習を終えた子たちも特定技能として継続して支援していただいています。
副施設長 田山 信行さん
Q2:外国人材を受け入れる前の不安と受け入れ後の状況
受け入れ前、言葉のコミュニケーションができるのか不安でした。
来てすぐに、日本語である程度のやり取りは可能でしたので、大変な思いはしませんでした。
日常業務の覚えも、利用者様への接し方もすぐに覚えました。専門用語などは簡単な日本語に直して教えました。
現在は電子記録になり書きやすくなっているのもあり、日常的な業務の記録もきちんとできています。
・言葉の問題について
毎月2回のあいリレー福祉事業グループさんの日本語教室に通っています。
本人たちにとっても他の事業所のインドネシア人と会うことで息抜きにもなっているようです。
・文化や生活習慣、宗教の違いについて
お昼と15時にお祈りの時間があります。業務には差し支えありません。
ヒジャブ(スカーフ)について利用者さんは気にすることなく受け入れてくれました。
ラマダン(断食)の時期も現場としては特に気にすることなく、本人たちも通常通り業務を行ってくれました。
・日本的な働き方について
あいリレー福祉事業グループ(株式会社つくばエデュース)さんでは介護職員初任者研修講座を開講してくださり、
資格を取得していない日本人と同時に、私どもの施設の会議室を利用して初任者研修を受講させました。
茨城県社会福祉協議会の介護職員初任者研修支援事業を利用し、受講費用が戻ってきましたので、
本人たちも金銭的負担なく受講することができました。
・トラブルがあった時の対応
入社後しばらくしてからわかった点ですが、わかっていないのにわかったと答えることがあるということです。本人たちは出来ないと思われたくないのでしょうが、わからないときはわからないときちんと答えるよう指導しました。
・その他
技能実習生が頑張ってくれていることと、施設周辺にはアパートが少ないため、職員向けの寮を新築しました。皆で共同生活を送っています。
Q3:外国人材を受け入れて良かった事は・・・?
日本人職員の高齢化が進んでいたところに若い方が入ったことで現場の若返りになりました。
誕生会や歌のレクリエーションも積極的にやってくださり、利用者さんに笑顔が増えました。
Q4:外国人材受け入れについて今後の考えをお聞かせください
日本人は人材不足が続くことが予想されているので、受け入れていく必要があると思います。
仕事に対しても実直に取り組んでいただいており、利用者さんからも好評を得ています。
技能実習生が結婚しました。夫婦一緒に日本で暮らしたいという要望を受け、
役員が住んでいる家を改築し、二人で暮らせるような環境を整えました。
その子が中心となって今後入ってくる外国人介護人材を指導していく体制を整えていきたいと考えています。
導入事例
CASE STUDY
介護福祉士 プトリさん
日本の文化や習慣を知ることができました。
・出身:インドネシア
(2019年8月、技能実習生として入国)
・日本語:N1
・2023年3月、介護福祉士国家試験に合格
株式会社つくばエデュース 代表取締役 村上義孝さん
外国人材を受け入れるために何が必要かを知るいい機会
将来、介護業界の人手不足がさらに深刻化することは明らかです。何か新しいことをやらなければという危機感がありました。